2016年1月15日金曜日

「SMAP=源義経」。つまりクーデターではなく粛清

SMAP解散について。さすがに3年以上TVを観ていない手前でも驚いた。実際、発売日から四六時中プレイしていた『Fallout4』の手をとめて、半日一杯ネットで情報漁ったり、6年ぶりくらいに『週刊新潮』を買ったくらいには興味のあるテーマなので、以下、思うところをつらつらと書いてみる。

でね、このハナシって「源頼朝が源義経を追い落としたハナシ」と一緒でしょ?

つまり――事実上の外様軍団が、自勢力の拡大に向けた数々の戦いにおいて、これまでの常識を打ち破る戦術で勝利する。結果、自勢力において最高の実力者となるものの、自勢力のトップに警戒され、邪険に扱われる。それでも耐えていたものの、遂に自勢力の方針に逆らってささやかな栄誉を得た結果、公敵に指定され粛清される――というハナシ。

以上の文章のうち、義経とSMAPに共通するポイントは以下の通り。

①事実上の外様軍団=義経は側室の子。SMAPは事務所の落ちこぼれ。
②数々の戦い=義経は一の谷や壇ノ浦。SMAPはレコード売り上げや視聴率競争。
③常識を打ち破る戦術=義経は鵯越etc。SMAPはバラエティへの本格進出etc。
④邪険に扱われる=義経はどんなに勝っても褒美を貰えず、坂東武士とも交流できなかった。SMAPはどんなに売れても事務所内の序列が低いままで、他派閥と共演できなかった。
⑤自勢力の方針に逆らって=義経は関東に無断で官位を受けた。SMAPは事務所に無断で紅白の司会になろうとした。

現時点では、4人が脱退方針を転換して出戻りを懇願しているなんて報道もあるけれど、これを義経のハナシに置き換えれば、「うん、腰越状だね」と。

こういった「最高権力者が、叩き上げでのし上がってきた外様の№2を警戒して、後の禍根を断つために粛清する」というのは、古今東西最も由緒正しい粛清のあり方だものね。韓信、長屋王、エルンスト・レームと、パッと思いつくだけでもすぐ名前が出てくるし。

ジャニーズ事務所の方針が、「事務所の傍流であるSMAPはもう十分。お前らの席(レギュラー及びCM枠)は、全て嵐に譲れ」と決まった以上、このまま事務所にいても仕事がなくなるのは確実。実際、副社長がSMAPのマネージャーに行った最後通牒は、「今後、SMAPの仕事を取るときは、全て副社長の決済を取ること」だっていうからね。これを受ければ事務所に残れただろうけど、そうなれば大きな仕事は全て決済が降りず、小さい仕事しか回ってこなくなると。代わりに空いた枠は、嵐なりTOKIOなりV6が埋めていくわけで。多分、2~3年後には今の岡本健一か内海光司みたいな立場になる――ってことは、メンバー全員が理解していたはず。

で、こうしたセミリタイアに甘んじるようなタマなら、40過ぎても「世界に一つだけの云々」なんてバカな歌を真面目に歌って№1の地位を維持し続けているわけなんてないはずでね。出ても地獄、引いても地獄なら、ココは一発勝負をかけるしかない! という悲壮というか捨て鉢というか、とにかくそういう心境で脱退→独立を目指したんじゃぁないかと。

そういう状況の下、仲間を裏切って敵に尻尾を振るキムタクはねぇ……。これじゃぁ弁慶が義経郎党を裏切るようなもんじゃないか。それにしてもキムタクは、これから映画とかドラマに出たとして、どの面下げて「友情」とか「仲間」とかを語るつもりなのかね?

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