2013年9月2日月曜日

『Victoria2 HoD』を楽しむ

夏は海、夏は山、夏は花火という世間並みの夏休みを送らなかった貧乏な自営業である手前にとって、夏は仕事であり『Vic2』です。あ、『Tomb Raider(2013)』もか。TPSゲームとしては多分、10年振りくらいにクリアしたからね(前にクリアしたのは『GTA:SA』だったはず)。

というわけで、7月末くらいに届いた拡張パック『A Heart of Darkness』(日本語版)を入れて、アメリカ、サルディーニャ・ピエモンテで楽しんだわけですが、新たに導入された「危機システム」とリファインされた「植民地」「海戦」はいずれも良かった。経済は「実りの良いRGOを持つか工業化に成功しないと厳しい」感じで、鉄か石炭のない欧州諸国のスタートダッシュは少し難しくなった感があるかも。ただ、商業技術を同世代レベルに上げたうえで工業化に成功していれば、補助金ダダ流しでも大概黒字になるので、終盤の国家経営は随分楽になった。

ただし軍事費も劇的に上がったので、「自国の経済規模と近隣諸国とのパワーバランス」を見極めながら、戦艦を1隻、連隊を1個追加するか否か、海軍物資、陸軍物資をどのレベルまで下げるか否かを判断する必要があり、これが実に面白い。大戦で負けたらワヤになる――大戦条約を飲まされて常備軍が解体されたところにアカどもが跳梁して赤化というのが当たり前のように起きる!――ので、下手に軍備を削減するわけにいかず、かといって補給限界まで艦隊をつくると維持費で国家財政がパンクする……ってことになるので、国家台帳で列強の連隊数や艦船数を見ながら、「いまはフランスと同盟しているから、両国で80隻あればドイツにも負けないはず」みたいに、ちまちまと軍備を整えていくのが実に楽しい。

海戦のシステムが刷新されただけなく、陸戦も少しバランス調整されたようで、将軍のスキル、偵察能力、支援能力、地形効果がよりビビッドに反映されている……ような気がする。これはもう感覚的なものなので、本当かどうかわからないけどね。でも、技術力同等の敵(歩兵7、騎兵1、砲兵2)に対して、倍の動員兵(歩兵のみ。指揮、物資100%)をぶつけて惨敗した経験から鑑みるに、ちょっと手が入っているんじゃないぁなぁと。

以下、アメリカとサルディーニャ・ピエモンテで遊んだ記憶について。

・シリーズ通して初めてとなるアメリカプレイ。「奴隷州を作りまくって連合国を強大化させて、統一連合国で暴れまわろう!」という目的を完遂すべく、しこしこと新規ステートを奴隷州にして南北戦争に突入したものの……アメリカ全土の3/4を占めているにも関わらず、合衆国に勝てなかった。

・で、チートを使いまくって連合国で統一してみたら……統一時点でゲームオーバー! これは知らなかった。てことは、連合国プレイを継続したいのであれば、ワシントンは絶対に陥落させられないってことなのね。

・というわけで気を取り直して合衆国プレイ。目的は「モンロー主義を採らない世界警察・アメリカ」。基本戦略は「旧大陸は分裂してナンボ」。独仏どっちも強くさせず、英連邦は解体させるという方針のもと、ベネルクス統一戦争や普墺戦争、普仏戦争に介入しまくる。

・結果、ベルギーはフランドルとワロニアに分割(いずれも合衆国の傀儡国家)され、英連邦はイングランド、スコットランド、アイルランドに分割され、独仏は凋落し、旧大陸国家の7割近くがファシスト独裁国家になった。

・一方、サルディーニャ・ピエモンテ。イタリア建国までの流れは両シチリア王国でのプレイと同じ感じ。ただ、教皇領はイタリア統一時に合流せず、統一後に合邦を求めてきた。

・イタリア統一後の目的は「オーストリアの持つ中核領土全部とコルシカ島(=プロヴァンス)の奪回」。危機に乗じて大戦を引き起こし、フランスを虐めることによりプロバンスだけでなくローヌまで獲り、かつカタルーニャを独立させフランスを追い落とすことに成功。合わせて南北戦争にも積極的に介入して連合国を支援。合衆国を大戦に巻き込んで弱体化させたことで、ゲーム終了まで連合国を残すことに成功。中国にはロシアをけしかけて統一を邪魔させる――という感じで、同盟国のイギリス、ドイツ以外の国を全て引きずり落とした結果、見事に列強1位となった。

・で、両国を最後までと欧州中堅国をいくつかやってみて思ったことは、「ベナン、ナイジェリアを制すものが世界を制すだな」と。結局、工業化成功のカギはゴムの確保と同義――石油はなんとかなるけどゴムはどうにもならない。植民地か影響圏にないと原料不足で工場が稼働しなくなる――であって、植民地獲得競争のときにゴムを産出するアノあたりを確保できさえすれば、「電気機器、電話、ラジオ、自動車、戦車というドル箱工場を幾ら拡張しても原材料確保に困らない」「需要が途切れないから関税ダダ入り」「唸るほどの金をベースに海軍増強」というサイクルに乗って、どんなにしょぼい国でも列強になれるという。その意味では、「植民地兵縛り」と同じように、「ベナン縛り」をした方が面白く遊べるのかも知れない……かも。

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。

追記:画像の説明。上から「内戦突入イベント」「合衆国がイギリスを追い詰めるの図」「合衆国プレイでの旧大陸地図」「合衆国プレイでの最終スコア」「イタリアプレイでの旧大陸地図」「イタリアプレイでの新大陸地図」「イタリアプレイでの最終スコア」






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