2013年4月17日水曜日

1行ごとに突っ込みたくなるような記事

水説:民主党に「喝っ」=倉重篤郎

>第一に、路線・人材である。政治路線では、ズバリ「保守リベラル」と「社会民主主義」の発展的継承である。

保守リベラル? なんだその定義。言葉の意味をわかっているのか?

>「保守リベラル」は、かつての吉田茂元首相の軽軍備・経済重視路線の系譜で、自民党の池田勇人氏、大平正芳氏、宮沢喜一氏、加藤紘一氏といった人たちに脈々と受け継がれてきたが、今ではその考え方は自民党内では層が薄くなり、民主党内にむしろ信奉者が増えている。

素直に軽軍備・経済重視路線って書けばいいじゃん。それが嫌だったら「吉田ドクトリン」(太田述正©)とかさ。

それに「吉田ドクトリン」は未だに日本政治の本流であって、社民党と共産党という左巻きと、維新の東京派を筆頭とする右巻き(維新政党新風、幸福実現党なども含む)以外の政党全てが受け継いでいるものだし。

>「社会民主主義」は、欧州の大半の国で、その名を冠した政権党か有力野党が存在し、自由主義経済のひずみを直し国際協調を旨とするその路線は、なお日本でも有用だ。にもかかわらず、それを体現する有力政党が他にない。

社会民主主義ってヨーロッパ以外に存在しないでしょ? つまり、他の領域では通用しなかったわけで、日本でもそうだったに過ぎない。だから日本では欧州型の社会民主主義を輸入しても99.9%通用しない。

てか、主流派である「軽軍備・経済重視路線=小さな政府」に対置するのであれば、「重軍備・福祉重視路線=大きな政府」になるのが理の当然なのに、なぜか重軍備だけは考慮されないという……。

>第二は、足腰・カネである。腐ってもタイ、ではないが、県議会、市町村議会と地方議員の数が多い。地方組織は、自民、公明もしっかりしているが、維新やみんなに比べれば圧倒的な足腰を誇る。カネも潤沢で、繰越金が150億円ある、という。参院選、次の衆院選まで戦うのに十分の軍資金ではないか。

これは正しい。一度でも自民党と民主党の応援演説集会(駅前じゃなくて市民ホールとかでやる奴ね)に参加してみればイヤというほどわかる。自民党の集会では、司会からの町議or区議、市議、県議の紹介がウンザリするほど続くけど、民主党の集会ではアッサリ終わる。つまり、地方政治の根っこの部分(=村議レベルからの議員数)からして差が歴然としている。

小沢一郎はこれを覆すために地方政治レベルでの外国人参政権導入を目指したけど、結果は失敗した。もし成功していれば、在日朝鮮・韓国人の大量移住による地方政治支配が実現し、全国の1/5くらいの地域で民主党の地方政治支配が完成し、“足腰・カネ”の足しになったに違いない。

ただ、有権者から見放されているうえ、政権与党にある3年3月のあいだ、地方選挙で惨敗し続けた“足腰”と、たった150億円ポッキリの“カネ”だけでは、国政選挙をまともに戦えるわけがないわけで……。つまり、指摘は正しいけど結論は間違っている。

>第三に、統治技術の習得という宿題に恵まれた。民主党政権の最大の敗因は、党内と霞が関という二つの統治の失敗であった。党内対応では小沢一郎氏の勢力を制御しきれず、対霞が関ではその敵視政策が結果的に政権の足を引っ張った。どうやって、党のガバナンスを高め、役人にその能力を絞り出させるのか。学習の好機である。

いや、多分、明日政権与党に復帰しても、蓮舫や長妻ナントカあたりがエラそうに「官僚政治は~」とか言いながら粛清するに決まってますよ。アカの習性はそういうものだし、40以上の人間の性根は変わらないからね。つまり、統治技術の“復習”はできないけど有権者と官僚への“復讐”はできるってこと。

>今の選挙制度である限り、政権政党が行き詰まれば、必ず受け皿政党の出番がやってくる。目の前にある資産といずれありうる再登板。その覚悟がないならば即刻解党すべきである。

ようするに「反自民」ってことであって、これまでの歴史を素直に見ていけば、次の「反自民」は民主党や維新ではなくて、「現自民党の分派」になると思うんだけどね。

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