2013年2月5日火曜日

『CHUCK』シーズン4のミーハーな感想

先月の大雪の日からぼちぼち見始めた『CHUCK』シーズン4。英語+英字幕で視聴したため、セリフの8割くらいしか理解できない鑑賞だったものの、見終わってみれば「これで3000円なら安い買い物だわ!」と大満足。以下、ミーハーな感想です。

・全体通しての印象は「こりゃ『Alias』だナ」。つまるところ、21世紀水準のよく出来たスパイアクションドラマではあるものの、『CHUCK』を『CHUCK』たらしめていた“何か”は確実に失われてしまったのだなぁ……ということ。

・その“何か”は何かといえば、「オタクがオタク知識を駆使して敏腕スパイを出し抜く」ことと、「チャックとサラのすれ違い」の2つ。シーズン3では、前者はモーガン、後者はショウ、ハンナ及びチャックのレッドテストなどを駆使することで、辛うじて確保していたものの、シーズン4では最初からほぼゼロ。

・「チャックとサラのすれ違い」については、倦怠期とか潜入捜査とかサラの複雑な過去なんかで、どうにかして2人を離そうという努力を試みてみた模様。といっても、シーズン1:ep1から一目惚れの両思いで、ようやく結ばれたカップルを引き裂くことなど当然できるはずもないわけで……。

・そもそも『CHUCK』は、シーズン2でやるべきことを全てやり、語るべきことを全て語ってしまっているので、シーズン3以降は壮大なおまけとも言えるわけで……。

・というわけでシーズン4は、インターセクトver2.0をインストールしたスーパースパイであるチャックが、世界を飛び回って大活躍! というハナシとなり、つまるところ『Alias』『burn notice』『NIKITA』みたいなドラマになったと。

・だからといって面白くなくなったわけでは全然なくて、↑の2つの要素が消えた分、枝葉の要素は大増量された。つまるところジェフスターはこれまで以上に過激なパフォーマンスを繰り出し、サラもこれまで以上にお色気シーンで頑張ったということ。

・実際、ジェフスターの『Is This Love』『Push It』では腹が捩れるほど笑ったし、サラのベリーダンスとキックボクサーとのタイマン――イヴォンヌ・ストラホフスキーの見事すぎるプロポーションは、ホットパンツで格闘するときに一番映える!――も素晴らしかった。唯一残念なのは、シーズン1~2で大活躍した“謎風”が出て来なかったことくらいか。

*なお、“謎風”とは、このシーンの20~22秒で髪に吹き付ける風のこと。

・もちろん各エピソードの脚本も相変わらずよく出来ているし、シーズン通しての構成もお見事。シーズン最終話の脚本だけは、珍しく穴が目立ったけど、その分、最終話らしいテンションで盛り上げに盛り上げまくったので、あまり気にならず。制作サイドの「ここで打ち切りでも悔いはない!」という心意気がビシビシと伝わってきたところが良かった。

・シーズン通してのベストエピソードはep13。次いでep11といったところか。手前が一番好きなのはep21。シーズン1でインターセクトのフラッシュ描写を見て以来、「オレがチャックなら絶対にこうやって使うのに!」と思っていたことを、そのままやってくれたところが高ポイント。そのときのチャックの当て振りは爆笑モノだった。

・なお、日本語版は4月24日に発売とのこと。3000円で全篇見れたことと、内容自体には大満足だったけど、やっぱり吹き替えで全部見返したいなぁ。いい意味で中身の空っぽなドラマだから、英字幕と睨めっこしながら見るよりも、寝転びながら吹き替えで見るのが一番楽しいしね。





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