2012年3月15日木曜日

2000円で済んだから許す

先週から続いていた仕事ラッシュも一山超えて、ある程度自由な時間ができたから、「資料を整理する前に、ちょっくらsmallvilleでも見るか」とDVDをセットしたところ、大地震の最中でもFPSを止められなかった勇者のごとくドラマを見続けてしまい、結局、徹夜でsmallville(シーズン7)漬け。以下、あまり上手く回らない頭で書いたとりとめのない感想です。

・「原語+英字幕」で理解できるのか不安だったけど、なんとかクリア。それもこれもシーズン1~6まで3回見て、主要人物のキャラクターや行動原理、独特の言い回しをある程度理解していたが故のこと。それでもロイスのマシンガントークでは何度も一時停止のお世話になった。

・で、一通り見てのファーストインプレッションは「ちょっと駆け足すぎ!」。要するにシーズン1~6まで掛けて少しずつやってきたことを、シーズン7の20話で一気にやっちゃおうという意図があったようで、とにかくハナシが前がかりで進みすぎた感じがした。

・シーズン7で一気にハナシを進めるために、都合の良いときに都合の良いキャラを出して、都合が悪くなったら強引に退場させる――ということを繰り返しているため、回を追うごとに心が冷めていった。ハナシを進めたい意図はわかるし、ここでコイツが登場したり、退場すれば作者の意図が伝わりやすいってことも重々承知してるけどさ、視聴者に対して使い捨てであることを隠そうともしないってのはダメじゃね?

・ハナシも結構ワンパターンで、随所に「これ前にやったよね」なハナシが出てきて……。記憶をなくした●●をたらしこむレックスの手口は、「シーズン5のアレと同じじゃん!」と。

・そう、レックスの行動があまりにも直情径行すぎなのよ。シーズン1~3あたりでは悪事をやるにも一種のエレガントさがあったものだけど、シーズン5くらいからセコイ手を連発するようになって、シーズン7では『スカーフェイス』のトニー・モンタナも真っ青なくらいわっかりやすい“悪”になってしまって興ざめ。

・まぁ、ハナシをさっさと進ませるためには、レックスがハッキリと悪くなきゃいけないので、こうするしかなかったとは思うけどね。でもさぁ、クロエが誰かの言葉借りて言うところの悪の定義である「完全な愛の不在(total absence of love)」を表現するために、ジュリアンのク◆◆◆を出して、それをわざわざアレさせるなんてねぇ。そんなことは前にやったこと(=シーズン3通しての親子喧嘩や、ラナに対するアレ)でしかないのに。

・これについていえば、「ここでレックスが絶対的な“悪”であることを改めて強調しておかないと、途中から見始めた人にはわからないかも」と思ってやったことなのかねぇ。

・とはいえ、各話、各シーンごとに見れば、シーズン1から通して見てもベストエピソードやベストシーンと言えるような美点があったことも確か。バカバカしい7話とか、オリバーが出てきた11話とか。ラスト5分も素晴らしい。まぁ、これについては、シーズン1から積み重ねてきたからこそ手放しで喜べるんであって、ただ、漫然と見たのではアッサリし過ぎてて「クライマックスなのか? これ?」と思うこと必定だろうけど。

・時間があるときにもう一度ゆっくり通して見たいけど、現時点では「2000円で済んだから許す」というのが本音。シーズン6みたいに9800円もしていたら「絶対に許さない。外国のドラマだから手前にあってなかったんでしょう。顔も見たくない」ってなってただろうなぁ。

・さて、これでシーズン1から製作総指揮を務めてきたアルフレッド・ガフ&マイルズ・ミラーと、レックス、ラナが降板。果たしてレックスが消えて(ラナが消えるのは大歓迎!)クリエイターも代わったシーズン8を見る意味はあるのか? と思わなくもないけど、既にDVDを注文しちゃったんだな、これが。



0 件のコメント:

コメントを投稿