2012年1月5日木曜日

イタリア王国通信(Victoria2日記):その6

晴れてイタリア王国となった1871年1月は、いろいろと忙しかった。まず政治決断「軍産複合体」を決断することで研究機関を変えるとともに、政治改革では「政党の強要」を解禁。あわせて都市国家を合邦したことで60個旅団以上の常備兵力を維持できるようになったため軍備増強を決断。片っ端から近衛兵旅団を編成する。

結果、6月時点での常備兵力は近衛兵50個旅団、工兵6個旅団、歩兵3個旅団となる。動員兵力は40個旅団なので、大国に相応しい軍事力を持っているといえるけど、これでもフランスを相手にするのは難しいんだよなぁ。現時点での各国の旅団数は――

・中国:511
・英国:455
・露国:308
・仏国:183
・日本:116
・独国:83
・伊国:59

――という感じ。中国、日本は非文明国で非正規兵しかいないのでモノの数ではない。ロシアも軍事技術に劣るし、直接国境を接しないので無視していい。英国はインドの兵力が多くて戦場に集中できないので、旅団数ほどの強さはない(ただし海軍は鬼)。問題はフランスなんだよなぁ……。

という現下の状況を踏まえ、「オーストリアが持つヴェネィア、ダルマチア、南チロルのイタリア中核州の獲得」という大目標を達成に向けた、中長期的な戦略方針は以下の通り。

①オーストリアの仇敵であるドイツとの同盟維持
②オーストリア東部で権益争いをしているロシアとの同盟締結
③サヴォア、ニースを虎視眈々と狙うフランスとの友好関係維持
④石油、ゴムを算出するインドネシアの植民地獲得
⑤植民地戦争を円滑に行うためスペインを勢力圏に置く
⑥余裕があればアフリカの入植争いに参加する

①については、対オーストリアという点で完全に利害が一致しているので、特に何かをする必要はない。ハードな決断があるとすれば普仏戦争が始まったときにドイツに味方できるか否かという点。現下の状況では、南ドイツ諸邦が全て味方につけばタイに持ち込めるという感じか。ともあれ、オランダがベルギーを併合して、そのオランダをフランスが食って強大化した――という流れが痛い。ジャワ縛りの有無はどうあれ、早いうちにベルギーに味方して、ベネルクス三国を鼎立させておくべきだったんだなぁ。

②は、ゲーム開始からこつこつと友好を深めてきているので、あとはタイミングさえ良ければ同盟できるはず。ロシアとの同盟は、対オーストリア戦争での戦力以上に、対フランス戦争で局外中立を守ってくれることの意味が大きい。史実通り露仏協商となってしまったらドイツは滅ぶし、ドイツ頼りで旧大陸でデカイ顔をしているイタリアも滅ぶことになるからね。

で、普仏戦争が起きるまでは寝た子を起こさないのが得策なので、③の通りフランスとの友好関係は維持しておく。フランスとの関係が冷え込むとすぐにもニース、サヴォアを獲りに来るし。

④は、植民地としてのアテがインドネシアにしかないため。ブルネイは石油を産出するので、これが最重点目標。余裕があればシャム、ベトナムを獲りたいところ。

⑤の目的は、キューバ、フィリピンの寄港地利用。一応、イギリスに通行許可は貰っているものの、これはいつ取り消されるかわからない。それにアメリカや日本、中国とも戦争する可能性はゼロではない――こんがらがった同盟関係のアヤで、勝手に宣戦される可能性もある――ので、確実に使える寄港地を確保するためにもスペインを影響圏に入れることは重要だったりする。何より対フランス戦争でピレネー山脈を前線にできることも大きい。

⑥は、すでにモロッコ、アルジェリア、チュニス、トリポリをスペイン、フランス、オスマンに獲られているので、入植争いで後手に回ることは確実。北~中央アフリカを全て得られれば無視できない規模の植民地兵を得られるし、ステート化すれば工場の一つくらいは建てられるけど、識字率低下や国家集中の浪費を考えれば、あまり益もない。なので、入植はインドネシアを軸に展開して、アフリカには余裕があれば打って出ることにする。

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