2011年5月4日水曜日

一皿100円の焼肉を出す店にモラルを求めるのがおかしい

例の“殺人焼肉”の件。店や卸が悪いのは改めて言うまでもない。でもねぇ、敢えて言うけど食った客もダメでしょ。これ。

現代日本の常識で考えれば、どうやったって「一皿100円(=90~100g当り100円)」で焼肉を供するなんてことは不可能でしょ? 大手スーパーのバーゲニングパワーをもってしても牛肉を100g100円で販売するのは特売に限られるんだから、地方の焼肉店なら何をかいわんやでしょう?

「開店フェア」とか「先着50名様」とかみたいなキャンペーン抜きの通常価格でこんな非常識な価格設定をしているって時点で、まともなビジネスをやっているわけがないってことは、少し頭を働かせればわかると思うけどなぁ。まともな焼肉屋として出せる最低価格は、全国チェーンでスケールメリットをフルに活かせる『牛角』の価格設定くらいが精一杯だもの。

で、こんな地雷臭がプンプンする“殺人焼肉”のお店で、生肉を食べる(あまつさえ子どもに食べさせる!)って時点で客のアウトじゃないかなぁ。立川談志師匠の言葉を借りるなら、「北海道に行って鮭を食わされた!」って怒るようなもんでしょ。

だからといって食肉卸も“殺人焼肉”店も免責されるわけじゃないですよ。どんな事情があったにせよ、食べ物を提供するビジネスを展開していて食中毒を出すってことは、それだけで社会的に抹殺されてしかるべきだから。

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