2011年4月6日水曜日

喧嘩上手はイイことを言うものです

小泉元首相 大連立に否定的「健全な野党としての協力の仕方がある」

野中元幹事長「うまくいかない…大連立より挙国一致の体制を」

ここ十数年で最も苛烈に対立し、かつ“喧嘩”の上手かった政治家2人が同じ意見なんだから、これは素直に聞くべきでしょう。連立しようがしまいが菅は辞めないだろうし、辞めさせられないんだから。

それに民主党が大連立を熱望しているのは“政権批判の風除け”が欲しいだけで、それ以上でもそれ以下でもないわけでしょう? 実際、今月は統一地方選挙の惨敗、6月からは“無”計画停電再開への批判、夏になれば中国漁船が大挙して領海侵犯、8月にはロシアが北方領土にちょっかいを出す――といったことはほぼ確定してるんだし。

そんな時に自ら“被害担当艦”を買って出るなんてどんだけお人よしなのか……なんてこたぁないわけで、自民党サイドで大連立を熱望している古賀誠にしてみれば、「復興予算の配分権をオレっちにも寄越せ!」というのが本音なんでしょう。仙石もその辺は重々承知の上だろうし。でもねぇ、いくら莫大とはいえ目先の金で動いたらどうなるか? ってことは、小牧長久手の戦いの池田勝入斎を見ればわかるわけで、とにかくまぁ碌なことにはならないってことですよ。

大連立を承知しなければ、最悪、あと2年も民主党政権が続く可能性はあるでしょう。でも、逆に言えばこれこそが現時点で考え得る「最低のシナリオ」であって、これ以下はないともいえるわけですよ。つまり、2年我慢すれば民主党は地球上からキレイさっぱりなくなる――その頃には小沢派が前原派の奴らを「守旧派」といって罵りながら離党→新党結成していることでしょう。いつか見た風景がもう一度繰り返されるだけだ――ので、そのときに自民党が「民主党政権よりは遥かにマシな政権」(物凄く低いハードルだ!)を樹立すればいいだけのこと。大連立を受けずに突っ張っていれば、菅&民主党を引き摺り下ろすチャンスも巡ってくるだろうし。後々のことを考えれば民主党が復活する芽を残しておくことは得策じゃないと思うんだけどなぁ。

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