2011年3月9日水曜日

必見! 兵頭二十八師の「新聞批判」

まずはこちらの記事をご覧ください。放送形式の記事はネット巡回中に見つけ、武道通信の記事は熱心な兵頭ファンの方に教えていただきました。

地域情報環境の未来を考える/兵頭 二十八
■ 《真実》は最後には勝つが、すぐに勝つとは限らない(大長編です)

いずれも「新聞がダメな理由」をテーマとした兵頭二十八師の記事です。

いわゆる“マスゴミ”批判については、2chネトウヨによる批判(その精髄が三橋貴明氏の一連の著作)を中心に数多くの論説が上梓されていますが、軍師の批判はこうしたありきたりの批判とはちょっとレベルが違います。というか、いわゆる“マスゴミ”批判と同列にして論じるのは、斎藤佑樹投手と田中将大投手を同列に論ずるようなもので、「そういうことはマー君に失礼!」ってなものです。つまるところ、これまでに上梓された数多の“マスゴミ”批判とは、論じる視座、深み、内容……全ての点で「段違いに上」ってことですよ。

なので、兵頭ファンではない人にも、「絶対に一読の価値あり。てか、タダでこれだけのモノが読めるんだから、プリントアウトして行き帰りの電車の中ででも読むべき」と強力にオススメしたい。その主張に賛同できるか否かは別として、読み物としてのグレート&完成度が異様に高いので、下手なマンガやゲームよりも楽しいときが過ごせるコンテンツとしてもオススメしたいところです。

とまぁ、朝っぱらからカフェイン抜きでも興奮しっぱなしでつらつら書いているわけですが、今朝、放送形式の記事の大作っぷり(『Word』の文字カウントで12000字!)を見て思ったのは、「もしかしてコレって月刊誌向けの原稿じゃね?」ということ。

兵頭ファンを14年やっていれば、どんな記事でも10行くらい読んでみれば「ネット上で書き散らすことを前提とした記事」か「何がしかの媒体に載せてお金を頂戴する記事」かくらいは見分けられるものです。文体や構成などからどうやって見分けるのか? については説明が面倒くさいので省きますが、多分、両方の記事とも何らかの媒体に載せてお金を頂戴するはずだったものだと確信しています。

ではなぜ月刊誌なのか? といえば、放送形式の記事についていえば、「12000字もの記事を発注する媒体は、月刊誌くらいしかないから」です。新聞、週刊誌、ネット媒体とも、最初からこれだけの分量の記事は発注しないものですからね。

そのうえで更に想像の翼を羽ばたかせてみると、「うん、『正論』(もしくは『別冊正論』)に断られたんだね!」です。保守系の月刊誌は『WILL』『正論』『Voice』とありますが、『WILL』『Voice』であれば、これだけレベルの高い記事を載せない理由なんてないですからね。言葉を換えれば、日本屈指の保守系月刊誌に掲載されるべき原稿(それだけのお金を頂戴できるはずのネタ)が、こうしてタダで読めるようになっている理由はタダ一つ――

『正論』のケツ持ちである産経新聞社が、軍師のクリティカルな新聞批判に激怒したからじゃね!?

――ってことですよ!

この想像がどこまで当を得ているのかはわかりませんが、思わず↑のような想像をしてしまうくらい、本質的な新聞批判&将来への提言を含んだ記事――もし、月刊誌にコレが載っていたのであれば、この記事目当てに1000円くらい出しても全然後悔しないくらいの記事――なので、この手前の繰言をここまで読んだにも関わらず、軍師の2つの記事を読んでない人は、いまからでも遅くないのでマウスのホイールを上に回転させてリンク先をポチッとしてください。



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