2011年1月24日月曜日

将来を読むことほど難しいことはない

「もの凄い馬だ。追って感動したのは初めて」(安藤勝己。サダムイダテンを評して)
「この馬でGⅠ勝てなかったら俺も終わりだな」(岩田康成。ダイシンプランを評して)
「世界を狙えるシーザリオ級」(福永祐一。ワイドサファイアを評して)
「彼は新種のサラブレッド」(武豊。モノポライザーを評して)

斎藤佑樹投手に対する評価はうなぎのぼりのようですが、競馬の世界ではデビュー後の評価でさえこんなものです。無責任な野球評論家の言葉は、ハナシ1/10くらいで聞いていた方が良いのかもしれません。これまで報道された言葉で、ある程度信用できるのは、江川卓の「北別府みたいになれば200勝できる」と桑田真澄の「1年くらいは身体を作ったほうが良い」って評価くらいじゃないでしょうか。

二人の評価は一見正反対のように見えるものの、内容を吟味すればほとんど同じことを言ってますから。江川の言葉はベタ褒めに聞こえるけど、その本音を翻訳するなら、「アンタの身体じゃマー君みたいなストレートは逆立ちしても投げられないんだから、死ぬほど努力して針の穴を通すコントロール(30年に1人レベルのハイレベルな技術)を身に付けなきゃプロで通用しないよ」ってことでしょう。これに比べると、桑田の評価は本当に心がこもっていると思いますね。他の評論家の評価? ……彼らもおまんまを食わなきゃならないわけで……。

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