2010年11月21日日曜日

<絶版兵頭本>紹介@『日本の高塔』:その1

●基本データ
・書名:『日本の高塔』
・著者:兵頭二十八
・発行:四谷ラウンド
・初版発行:99年11月15日

●目次
◆煙突
◆灯台・電波灯台
◆架空送電鉄塔
◆長波/短波通信の空中線支柱
◆中波ラジオ放送アンテナ
◆テレビ/FM放送塔
◆マイクロ通信塔とマルチメディア・タワー
◆吊橋主塔
◆展望塔
◆遊具タワー
◆モニュメント
◆木造建築物
◆超高層ビル
◆エレベーター試験塔

――副題に「A Pictorial & Historical Survey of Vertical Structures in Japan」とある通り、日本のタワーに関する歴史を綴った写真集。こういった本は同人誌では珍しくないが、そのほとんどは写真を売りにしたもので解説は“ツマ”であることが多い。一方、同著は写真以上に「ほんの少しミリタリー色を交えた濃密な解説」がウリの本であって、この点、同人誌では決してマネのできない“プロの仕事”臭がプンプンする逸品。「灯台・電波灯台」で取り上げられてる「ロラン(Long-range Radio Navigation system)」に関する初心者向け解説は、多分、この本でしか読めないものだろう。

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