2010年6月1日火曜日

鳩山首相、後生ですから辞めないでください!

鳩山首相退陣か否か――もし、退陣するとしたら温家宝を無事に送り出してからで、それまでは「命を賭けてやる」って言い続けるはず――で盛り上がっていて、全然注目されていませんが、こっちの方が大問題だと思うんですけどね?

民主・辻副幹事長、検察審事務局に接触 検察審側応ぜず

こんなの問い合わせに名を借りた恐喝以外、何物でもないでしょう? 国民が選んだ政権だからって何をやってもいいわけじゃない。もし、自民党の誰かがやったとしたら政治生命を失うどこじゃないもの。

でもねぇ、小沢一郎のことを少しでも知っていたら、さもありなんというハナシですよ。コレ。現代日本政治を知る上で絶対に欠かせない一冊である『竹下派死闘の七十日』(田崎史郎著。文春文庫)に、こんな文章があります。

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この間の事情に精通している人物は「このときとは断言できないが」と前置きして、こう説明した。重ねて言うが、この人物は名前を明かせないが事件に深くかかわり、その話の信憑性は最も高い。

「小沢は石原に、検事総長と内密に会いたいと伝えた。石原はこの希望を加藤らに伝えたが、加藤は『こういう問題に官邸がかかわるべきではない。その結果、内閣が倒れても構わない』と拒絶した」

小沢が検察首脳と内密に会おうとしたのは、小沢の主張を検察側にのませようとする目的以外にない。小沢は金丸を守るために、政権を支える最大派閥の影響力を行使し、官邸の力をも利用しようとした。

こういう発想は、法の適用を「政治の力」で曲げられると感じた金丸や、小沢の政治の師、田中角栄とまったく同次元だ。田中は一九七六年にロッキード事件で逮捕、起訴された後、無罪判決を勝ち取ることが政治活動の最大の眼目となった。そのために、田中は政治的影響力の維持、拡大に奔走し、田中派の「数の力」を背景にして、「田中支配」を受け入れる人物を首相にすえた。「田中支配」の下で就任した首相は、法務大臣には歴代、田中シンパの議員をあてた。日本の政治は田中の裁判闘争のメカニズムの歯車となった。(87~88頁)

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小沢の師匠である金丸信が失脚するきっかけとなった「東京佐川急便事件」。これを追求する検察に対して、小沢が官邸(石原信雄官房副長官、加藤紘一官房長官)に圧力を掛けたという証言です。

今回の辻恵の一件も、全く同じ構図のものでしょう。ただ、当時の金丸が小沢、小沢が辻になっただけで。

しかし、ここまでgdgdになったら、是非とも首相、幹事長続投のまま参院選に突入してもらいたいものです。手前の考えは「29議席しか取れない? アナウンス効果狙い乙(笑)。いくらなんでも30議席以上はとれるっしょ!」ですが、このまま本当に小鳩体制のままで選挙戦に突入すれば、政権与党にとっては前人未到の境地である<20議席台>の実現も夢じゃないと思いますよ。

<20議席台>なんていう壊滅的大敗を喫するってことは、与党としての権威が地に堕ちてしまったということ。自民党だって大連立は受けてくれないだろうし、公明党だってどんなポストを提示されても連立を蹴ることでしょう。ここまで国民から見放されてしまった政党と手を組むことは、“本番”である次の総選挙の大敗に繋がるわけだし。で、お情けで社民党が協力しなければ予算以外は何一つ法案が通らない国会になってしまうと。小沢中心の正解再編? 小沢抜きじゃないと受けられないでしょうよ。

てか、医師会ってのは本当にバカだねぇ。こういうこと(=参院選惨敗)が起きるなんてことは、去年9月時点であっても十二分に予想できたことでしょうにねぇ。4月に親民主派の会長を当選させたんでしょ? この期に及んでも小沢の●●の●を舐め続けるんでしょうかねぇ。

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