2010年3月9日火曜日

兵頭二十八師の新刊が明日発売されます

兵頭二十八師の新刊『「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる!~脱石油時代が到来! 日本の道は?』が明日発売される。内容は、昨年末の講演で紹介された「リッター1万円時代が来たら日本はどうするの? アメリカ、中国はとっくに準備しとるがね」な話をキッチリとまとめたものだ。

「リッター1万円とか噴きすぎ! 中東戦争の時だってそこまでいかなかったし」
「いまさら燃料危機かよ。何十年遅れのトレンドだ」
「グリーン・ミリテク? 環境原理主義者乙www」

とか思った方は少なくないものと思います。手前も年末の講演と本のタイトルを聞いたときには、チラと↑のように思ったもの。それは認める。でもねぇ、一旦頭を冷やしてよくよく考えてみれば、決して一笑に付して良い話でもないと思うんですよ。「対馬が韓国に乗っ取られる!」とかいう危機――いや、これはこれで大変だけどね――よりは、よほど重大で現実味があるんじゃないかと。

といっても、ユリウス・カエサルが言うとおり、「人は見たいものしか見えず、聞きたいことしか聞かない」ものなので、タイトル、目次を見てもなお一顧だにしない人には、何を言っても詮のないことでしょう。

社民党のお花畑な連中に「いや、自衛隊は大事ですよ」と言っても

(∩. ゚д゚)アーアー聞こえない

って言われてしまうのと同じこと。

といったことをつらつら考えているうちに、兵頭二十八師の著作を「読める/読めない」(読んで意味がある/読んでも時間の無駄に終わる)を簡単に判断する方法を思いつきました。

興味をもたれた方は、騙されたと思って以下の小文を読んでみてください。

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「今日、そして予想し得る将来、われわれ日本国民に直接かつ最大の惨害をもたらしうる筆頭の脅威は、世界中に何万発も存在する核兵器をおいて他にあろうか。国民に最大の惨害をもたらし得、かつ軍隊でなければとても対処できない脅威があるのだから、いかなる防衛論もまず核戦争への対処から論じるのが当然の順序であろう。ところが、いままでの『防衛論』は、すべてこの問題を避けてきた。だから本書こそ、読者が戦後初めて手にする、オーソドクスな防衛論なのである」(6頁)

デビュー作『日本の防衛力再考』からの引用。

・A:「バカバカしい!」と、一顧だにする価値がないと判断された方は、多分、既刊のどの本を読んでも時間の無駄に終わってしまうはずです。

・B:「バカバカしい!」と思いつつ、「確かに理屈は間違っていない」「大上段すぎるけど論理は明晰だ」と少しだけ顧みる余裕のある方には、

・思考実験の材料
・日本防衛を考える一助
・アクロバティックな論理の飛躍を楽しむ遊具
・政治、軍事に関するちょっとマイナーな情報カタログ

などとして、何らかの役に立つことでしょう。

・C:「おっしゃる通り!」と思った方には、座右の書となることを約束します。

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ちなみに手前は「B」ですた。

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