2010年3月26日金曜日

*読書メモ:代替医療のトリック

鍼のプラセボ対照群の作り方。一つは浅く打つこと。鍼の理論では経絡まで打たないと治療効果がないから。もう一つは経絡を外して打つこと。

伸縮鍼もすでに開発されている。皮膚に突き刺さるように見えるだけで、実際には鍼管の一端を粘着性にして皮膚にくっつけ、鍼を支えるもの。皮膚に軽く刺激を与える工夫もされており、患者には鍼治療とほとんど見分けがつかない。

ただし、鍼治療の完全な二重盲試験は、現在の技術では難しいようだ。

ホメオパシーは、近年行なわれた多数の臨床試験をメタアナリシスにより分析した結果、どの病気に対してもプラセボより有意な結果は得られていない。

ナチスが「新ドイツ医療」を創り上げるとき、真っ先に注目したのがホメオパシーだった。ドイツ保健省はホメオパシーの大規模臨床試験を行なう。60の大学で結核、貧血症、淋病を対象に2年間に渡って行なわれた。

ホメオパシー史上初の包括的研究の結果は、戦災により失われた(あるいは隠蔽、廃棄された)が、唯一残った文書(フリッツ・ドナー医師の遺稿)によると、「これらの検証からは、肯定的な結果はひとつも得られなかった……ただし、議論の余地なく明らかになったことが一つある。それは、ホメオパスたちの主張は、願望にもとづいているということだ」

カイロプラクティックは元々、「背骨のポジションを正すことで、あらゆる病気を治す」という思想から生まれたもの。椎骨の様子を調べ、脊椎手技整復治療(脊椎マニピュレーション)を行なう。

脊椎マニピュレーションで行なわれる治療は、関節を動かすこと。自分の関節を逆方向に曲げる際、「自力で精一杯曲げられる(レベル1)」「自分の手を使って思い切り曲げられる(レベル2)」「自分の手で一瞬だけ思い切り力を加え、更に曲げるイメージ(レベル3)」――という3段階があるとすると、脊椎マニピュレーションはレベル3で関節を動かす。

これを頸で実施すると、頚椎動脈が傷つき血栓が出来てしまうことがある。結果、脳卒中により死に至る危険性がある。年齢は関係なく、若い人でも多くの致死例がある。

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